「非破壊検査」とコンクリート
頻発する地震災害によりマンションなどのコンクリート強度に注目が集まりました。また、耐震偽装では鉄筋の数やピッチが問題になりました。コンクリートの中の検査をせずに工事を行うと、内部にある鉄筋が切断され、建物自体の強度や安全性が大きく損なわれてしまいます。また、コンクリート内部にはケーブル類や様々な配管、電線などが通っている場合も多く、不用意な改修工事による切断事故などで甚大な損失を起こす可能性もあります。このような問題を解決するのが「非破壊検査」です。
私たち株式会社KSK and Uでは、主に放射線を使用した工業用エックス線装置を使用し、コンクリート内部を検査します。原理は人が骨折したときに写すレントゲン写真とまったく同じです。人の体を透過撮影するように、壁やスラブ内にある鉄筋や電配管などの位置をしっかり確認することで、工事の安全に万全を尽くしています。
「エックス線検査」は、物を壊さずに内部調査ができるので、使用中の建造物でも使えます。隠れていた欠陥を発見することもあります。コンクリートを壊して検査を行うより廃棄物が少なく自然環境の保護にもつながっているのです。