「非破壊検査」ってなんだろう？
「非破壊検査」とうい言葉を聞いたことがありますか？たぶん一般の方にはほとんど馴染みのないものだと思います。身近な例でいえば、誰もが健康診断で受けるレントゲン検査の技術もそのひとつ。メスを入れることなく、カラダの中の異常や疾患を見つけだすことができるレントゲン検査は、多くの人々を病気から救ってきました。そう、私たちの仕事もそんな目に見えないものを見つめることから始まります。
「非破壊検査」を広い目でみると、対象となるのは日本各地にある発電所や工場、コンビナートからトンネル、橋、高層ビルやマンションから工業製品まで多岐にわたります。たとえば工場に張り巡らされたパイプは時間とともに劣化していきます。目に見える傷や亀裂はまだわかりやすいですが、隠れた場所の状況の把握や起きている異変を察知することは困難です。それを超音波や放射線、レーダーなどの最新の装置と技術を駆使して調べることで事故を未然に防ぐことができます。これら社会インフラを守る仕事は、「社会の健康を守るお医者さん」といえるかもしれません。